今回の旅の主な工程

1日目 東京駅(20:30発)~出雲大社(9:30着) 夜行バス
2日目 出雲大社参拝
          出雲市駅(14:30発)~広島バスセンター(17:40着)高速バス
          広島市内ホテル泊
3日目 広島市内~宮島口駅 JR移動 フェリーで宮島渡航
          厳島神社参拝
          広島市内観光
          広島駅(20:30発)~ 夜行バス
4日目 新宿バスタ(8:30着)
          
2017年 夏 2日の休みを取った。毎年夏は2日程度休みを取っているので今年は何処へ旅行しようか?バイクでツーリングするのもいいし、キャンプに出かけるのも良いと思った。しかし、関東近辺は天候が安定せず外へのレジャーは難色気味であった。全国的にも天候は不安定なのでそれならば旅行である。傘をさして歩ける旅行が一番だと思った次第。旅行?温泉地などで温泉にゆっくり浸かって豪華な料理をいただき贅を尽くした旅行・・・これも良い。どーせなら、普段絶対行かないであろう所に行ってみるのも面白い。そーなると気軽でフットワークの良い方の私は遠くへ行ってみる。一泊二日程度で満喫する旅を考えた。そういえば以前、お伊勢参りに出かけたな・・・そんな事を思い出した。そうすると日本を代表するもう一つの神社に行ってみよう!そんなことを思いついての衝動的予定決定!

初日:
17:30に退社しシャワーなどを浴びて旅行の準備をする
基本的にお金とカード、スマホ辺りを忘れなければ何とかなるものである
田舎に出かけるときにはお店などがない場合が多いのできっちりとした準備をするが下着や替えのT-シャツ、デジカメ、iPod辺りを追加で斜め掛けのバックに入れて出発した
夜行バス利用なので東京駅のラーメンストリートで夕食をいただいた
ここは重要な事なのであるが夜行バスの場合運行会社によってはサービスに1度程度寄らなかったりする場合もあるし、サービスエリアのお店が閉まっている場合もある。できる範囲で休憩はトイレ、喫煙位にとどめたい
今回いただいたのは
「東京タンメン トナリ」
肉たっぷりタンメンとから揚げ 1,140円
DSCN1615タンメンは野菜が適度に多く肉も乗っていて美味しい。丼左に乗ってる生姜が良いアクセントになっていてこれを溶かしながら胡椒多めでいただくと又格別に美味しい。
から揚げは、周りの人が頼んでいたのでついつい頼んでしまった。普通のから揚げで可もなく不可もなく普通。衣が薄いタイプではなくガッシリと衣が付いていて中が非常に熱い!口を火傷してしまいそうであった。まー、から揚げは可もなく不可もなく美味しい。結局文句をつける所がない夕食となった。

時間もまだまだ余裕があり、と言う事で八重洲ブックセンターなどによって本でも探そうなどと思いもしたが、夜行バスでは読書をするのが難しく時間潰しに色々なジャンルの書籍を見て楽しんだ。
今回の夜行バスが東京駅の鍛冶屋橋駐車場に併設されているバスターミナルより出る
さすが繁忙期と言う事もありバスターミナルには入りきれないくらいの人がおりとてもにぎわっていた。私は時間まで煙草を数本、コーヒーなどを飲みながらゆっくりと過ごす
頃合い、放送があり、出発ターミナルへと移動する
20:30東京駅鍛冶屋橋バスターミナル発~
すんなりと乗る事が出来た。特に指定はしなかったが窓側の席であった
東名~名神~中国道~米子道~山陽道
途中5回の休憩をはさんでいざ出雲市へ

2日目:
最後の休憩地より松江市のシンボル、宍道湖が綺麗に見えた
DSCN1621時間は7:30位
大きな湖(汽水湖)で朝の陽射しに照り返すいくつもの光が美しい
周りを囲む景観もよい
山の奥地の湖でもなく都市が周りを囲んだ湖なのであるがおそらく周りの人が環境に気を使ってよい状態を維持しているのだと感心できた
鰻やシジミこんな産物もさぞ美味しいのだろうと思いをはせた・・・


バスが出て大凡出雲大社までは1時間半とのこと
すでに寝疲れていたので気分も高揚気味に車窓の景色を眺めながら進んで行く
8時30頃出雲市内へ入った
そんなに大きな都市と言うわけでもなく地方の小都市感がある綺麗な街である
朝ではあるが車が混んでいる印象もなく人が多い感じもなく景観は悪くない
バスは一旦出雲市駅へ立寄り終点の出雲大社へ
9:30出雲大社のバスロータリーへ到着
出雲大社の大鳥居へは2~3分程度の距離の場所。駐車場も併設されており大鳥居より神社に参拝するのに一番近いはずである。出雲大社の駐車場もあるがこちらは神社の脇にあり大鳥居より参拝するには5分程度坂を上る事になる。遅い時間であれば神社の駐車場となるのだと思う。
まず、ここは急がず軽く腹ごしらえである
大鳥居の前にあるおにぎり専門店「おむすびの 縁結びや」
サーロインステーキおにぎり630円
DSCN1624お茶はセルフサービス
お店の前に出雲牛のサーロインステーキおにぎりと看板が出ていて何気にそれを頼んだのであるが、お店の中でメニューを見直したところ普通に鮭のおにぎりなどもあった。もう少し考えて頼んでもよかったと後悔もしたが頼んでしまった手前それをいただく事とした。おにぎりのご飯は上下分離しておりそれぞれ焼いてある。焼きおにぎりのソフトなやつと言った感じの仕上がり。具の牛はステーキと言うのはオーバーで薄い牛肉を醤油味の焼き肉のたれで焼いてる感じの物。
肝心の味は美味しかった。朝飯としては十分なおにぎりであった。

さて、待望の出雲大社参拝である。おにぎり屋からは目の前の信号を渡れば大鳥居の前である
DSCN1626まず大鳥居の前で大きな出雲大社の石碑を望み、帽子を取ってあいさつをして大鳥居をくぐる










DSCN1627静かな石の参道をゆっくりしたスピードで下ってゆく。坂は緩やかで歩きやすい
周りは管理された木々があり日当たりは良い。
ゴミひとつない綺麗で静寂な参道であった









DSCN1628やがて、松の参道となる
中央部は保護のため通行できない
左右に舗装の参道があるのでそこを歩いて参拝する
私は右回りで行く事にした









DSCN1629出雲大社本殿の直前、参道の脇に素敵なモニュメントがあった
巨大
「幸魂 奇魂 (さきみたま くしみたま)」
こういった名前のモニュメントで古事記にちなんでいるとのこと
興味のある方は検索して内容を確認していただきたい








DSCN1633なんとなく威厳のある風格なのである
木々の感じで大きさを察していただきたい











DSCN1634拝殿
この奥が御社、本殿となる
笛と太鼓の音がしていて内部をのぞくと巫女様が御祓いをなさっていた。おそらくであるが御払いを頼むとここへ通されて御祓いしていただけるのだと思う。今回は多少遠くまで行きたかったので御祓いは遠慮した
何時か機会があればお願いしたい






DSCN1635出雲大社の本殿
ここが日本で最高権威の神社となる
一般的には「二礼二拍手一礼」なのであろうが
こちらの作法は権威があり独特で
「二礼四拍手一礼」となる
二礼した後にパンパンパンパンと早打ちして一礼して終わりである
パン・パン・パン・パンではない
パンパンパンパンなのである
地元の人が居れば判りやすい
事前にお参り方法を検索していれば問題ないが、この場所に方法記した物は無いので霊験あらたかに御利益を得たければ作法は守りたいと感じた。予習は重要である
DSCN1636内部は立ち入ることは出来ないが写真をとっても良いとの事だったので脇の隙間より写真を撮ってみたが?











DSCN1639左回りに回ってこういった古そうな建物などもあった












DSCN1648こちらが全国の八百万の神様が休憩するための御社












DSCN1645裏手の角より本殿を望む事が出来た
本殿は大きく高さで20m位あるそうである
古代の人は権威のあるものは大きいと言った概念があるのは全ての古代遺産で証明されていると思っている
それは、人間本来の言わば本能ともいえる概念なのではないだろうか?私も本能に忠実に威厳を感じた。時の支配者であろうと皇室の人であろうとここへ立ち入ることは許されない。そんな場所なのである。





DSCN1651古代はこんな形であったと説明があった
単純にすごい
私の住む東京は平成のこの世、首都だの偉そうにしているのであるが古代にこんな巨大な建造物を作り神を奉じて文明を築いていた。それは、この地域が古代より先んじて日本をかたどってきたあかしなのである。この時代、只の湿地帯でろくな生活もなく貝ばっかり取って食っていたそれがここ東京。東京はここに比べれば只のデカイ田舎なのである。





DSCN1655本殿入り口付近の牛馬の銅像












DSCN1656神話の因幡の白ウサギの銅像












DSCN1640境内には因幡の白ウサギにちなんでウサギの可愛いオブジェが沢山ある。こういった物で癒される











こちらの出雲大社では平成の大遷宮と言われている改修、整備をなさっていた。実質的な工事は一部のみやっている状況であったが私も一口1,000円の寄付をさせていただいた。5枚組の絵葉書とお礼状の入った袋をいただける。お品物の問題ではない。60年に一度の改修に寄与できただけでありがたいと感じた。その脇には御朱印をいただく場所があり、御朱印をいただくためにいつも旅の内容を期している日記を出した所
DSCN1823神官さん 「こちらは御朱印帳ではないため御朱印はできません」
私 「じゃー、御朱印帳買うから~」
神官さん 「御朱印帳は1,000円になります御朱印はお気持ちでいただいております」
私 「む・む・じゃー」
と2,000円を出して無事御朱印をいただく事が出来た
神官さん 「お釣りを出すこともできますが」
私 「いや結構です・・・」
なんか悔しかったのでお釣りは結構的な事になってしまったが、神様関連に多めに払った所で悪いこともないのではないか?そう思った



少々、駆け足気味での参拝となったがこれで参拝が終わったと言う事ではない
正面、大鳥居より駅の方へ下れば、そのまま帰り道と言う事になるのであるが、今回は大鳥居を出て右へ、国道431号線を下ってゆく。大駐車場があり一畑バスターミナルの辺りより、別名「阿国の道」と呼ばれている道を1kmほど歩く。出雲阿国は踊りの名手で歌舞伎の創始者とも言われる芸事の始祖である。私は芸事など出来る人間ではないのであるがそんな阿国の関連施設が道々にあり「阿国の道」と呼ばれている。
DSCN1675阿国の墓などをお参りして少々長めの坂を登り見通しが良くなってきたあたり、日本海、「稲佐の浜」が見えてくる。
海の家が数件あり飲み物などを手に入れる事が出来る。ここで、お茶などを買い(もちろん価格は一般的な価格)浜へと向かった。








DSCN1664日本の渚・百選
と言うものを知らなかった











DSCN1667弁天島と言われる巨岩の島。昭和60年位より潮が引いて砂浜が露出し現在は浜沿いに歩いて行ける。おそらく神話の時代は海の中にある巨岩島なのであったのだろう?美しく威厳のあるシンボルだったのではないかと思う。
こちらもパワースポットとして知られた場所なのであるが出雲大社の賑わいの割には人が少なく落ち着いていた。







DSCN1672そうして日本海を望む
日本海を望んだのは何年振りであろうか?太平洋のそれとは違うキリッとした空気で潮の香りが薄めである。波は少々荒目。関東近辺の海ではいつでも何処でもサーファーが居て景観的には少々残念なのであるがこちらは景観が良い。
海の良さはなんなのであろうか?ゴミひとつない綺麗な砂浜に打ち寄せる波は無色透明でヒンヤリ冷たい。空を覆う雲は薄く遙か遠くまで続いていた。この空は朝鮮半島まで続きそうして遙かユーラシア大陸まで続くのだろう。しばしそんな思いをはせた。




大きな社に大きな威厳をもつ神社。美しくも厳しめな自然。そんなものに触れて旅も充実の出だしとなった。そうして昼時。旅と言えば土地土地の名物グルメと言う事になる。ここ出雲は「出雲そば」、出雲大社の周りや神前町に提供している店が多くある。
DSCN1676阿国の道と大駐車場の境の交差点の所にある素敵な外観の「八雲」。こちらで出雲そばをいただく事とした。
時間的には11:30位
満席ではない。まだ余裕がある感じで入りやすそうだった。
窓際の席で落ち着きながらメニューを開く








DSCN1684頼んだのが
「天麩羅割子そば」1,950円
と何となく「ぜんざい」600円
割子そばはざるそばなどと違い、そばに直接だしをかけていただく。一段目を食べ終わったらつゆを二段目に移し又つゆを追加していただく。それを三段まで食べる感じである。量は三段でもそんなになく、一般的なもりそばの大盛り程度だと思う。ちなみに三段とも同じ盛り付けのそばとなっており、お店によっては三段で別の盛り付けになっているお店もあった。つゆは少々独特で今までに食べたことのないつゆで醤油が甘め。おそらく、溜り醤油をかつおだしで割ったつゆだと思う。蕎麦は好きなので美味しかった。

出雲大社を参拝して日本海も望み昼食も堪能した。名残惜しいがここを離れて広島へ移動しようと思う
広島へは出雲市駅前のバスターミナルより14:30の高速バスで向かう予定
出雲大社の一畑バスターミナルより出雲市駅へと向かった。途中、大きなショッピングモールや県立中央病院などを経由して駅へと向かう。出雲市がこの地域の中心都市なのか?と実感した。
DSCN1690駅にあるお土産を売ってるショッピングセンターの中にあったオブジェ。これも大きく格好が良かった。











時間がかなり余ってしまった。時間にして1時間半程度。特に寄るお店などもなく、駅の周りをブラブラしていたところ、駅のすぐ近くに「出雲駅前温泉らんぷの湯」という日帰り温泉銭湯があった。これは寄るしかない。良いだけ汗をかいていたのでサッパリしたかった。
こちらの銭湯は650円でタオルが200円。手ぶらで入浴ができる。駅にごく近なので混んでいるかと思いきやそうでもなく結構落ち着いている。温泉は地下より汲み上げた温泉で濁っている。露天風呂は1人用×3なので空いていないと入れない残念方式となっていた。温泉感はそんなに強くない感じがしたが気持ちはとてもよかった。おそらく、スタバ、ドトール、あるいはマックこの辺りのお店があればそちらで時間をつぶしていたに違いない。そういったお店がないのもこの辺りの良さなのかもしれない。ないことにより温泉に入るという選択肢が出来た。

時間も頃合い。14:30の出雲市~広島駅行き 高速バスに乗車
途中、横殴りの雨で少々心配になったのだが、山中をバスはひた走る。
数か所の停留所を得て少々長めのトンネルを抜けるとイキナリ都会の風景が目に入る
今回の旅第二の目的地。広島着
広島バスセンターと言う停留所でバスを降車
これから夕食をいただいてホテルへと言う予定である

夕食は土地土地の鮨を食べている
今回はネットなどで下調べしておいた「鮨なか」と言うお店で鮨をいただく事にした
この店はリーズナブルで好評かな店。感であるが私の好きそうなすし店だと感じていた。
未だ17時代、予約もなしにすし店へ飛び入りで入ってみた
店主が嫌味なく「お一人であれば何とかなります」と通してくれた
私が一人目の客だったようでラッキーである。その後の飛び込み客は断っていた
DSCN1691奥の入り口より入店する
今回は5,000円~のコースを注文した
先付、お造り、焼き物、小鉢などついて
鮨は8カン
握りは柔らかめで、広島産のコシヒカリ
ネタはひと仕事してある感じのネタで、塩、煮きりがついて出てくる。握りが柔らかいので箸では摘まめない。手でいただいた
家庭的な雰囲気が居心地の良さを醸し出して、一言でいえば雰囲気の良いお店。それが味を増す。
御主人の人柄が味に出る良い店であった。
気になるお会計は7,912円。5,000~のコースで飲み物2本。消費税と言った計算なんだと思う。会計も明瞭、低料金。大満足の夕食となった。
路面電車での移動も考えたが、ここは腹ごしらえで歩いて移動である。おそらく広島市の中心地なので大きな通りと大きなビルの中を探究心を最大限に発揮しながらゆっくり歩いてい移動する
ホテルについてとりあえずチェックイン
まだまだ、名物探究は続く。
土地土地の違いがあるのは何か?ラーメンである。日本各地に〇〇風ラーメン。土地の名前を付けたラーメンが存在する。日本の中で同じメニューであるのに地元色の強い個性を発揮している名物はラーメンだと思っている。そこでホテルのチェックインを済ませてラーメン屋へ行く。
ネットで調べた結果幸いにもホテルの近くに広島風ラーメンの元祖と言われているラーメン屋があった。
DSCN1697「中華そば 陽気」
元祖なのかは正直不明なのであるが老舗に違いないと信じて入店してみる。
お客さんは数名。正直少ないと感じる。東京のようにラーメン屋に大行列をなすようなことはないのか?文化が違うのか?
店内には豚骨系の臭いがしている







DSCN1696ノーマルの中華そば600円を注文。程なく出てきた。
もやしは細い豆もやし、チャーシューが2枚
おそらく、博多ラーメンにかなり近いラーメンである
とはいうものの、博多で博多ラーメンを食べたことがないので正確には東京で食べる博多ラーメンに近い。渋谷や環7で食べる博多ラーメンに近い
スープは独特の臭みが抜けきっていない豚骨で同一の系統でいえばその中でもアッサリしている。臭みが抜けきっていないのでダメな人は臭いの一言でダメな感じ。麺は細くこれも博多風。私は全く問題なく好きなので、あっという間に完食した。



少々散歩をした後ホテルへ帰着して大浴場を満喫。翌日の事を色々考えながら広島の夜は意外にアッサリと終わった。

2017年8月 出雲大社、厳島神社、広島旅行 宮島、広島編へと続く・・・